精神科離島診療

精神科離島診療(2009年~現在)

へき地医療「巡回診療実施要綱」

離島・へき地においての精神科医療は不十分だと考え、専門医による住民への医療提供が望まれており、南部保険医療圏において、離島・へき地医療の支援協力を行う為、定期的な巡回診療を行う。

事業内容

  1. 巡回診療による地域住民の精神科治療に関する医療提供を行う。
  2. 市町村(へき地)の行政と連携して精神科医療に従事する。
  3. 離島・へき地診療所の医師と連携し、精神分野における支援協力と行う。

●副村長と巡回診療医師 2012年

●巡回診療医師・オリブ山病院理事長
座間味村 宮里村長・看護師・保健師

実施


●訪問診療
  • 毎月1回〜巡回診療を行う。
  • 精神科医師と職員(精神保健福祉士・看護士・事務職等)の2名で就く。
  • 必要な医薬品は党員から持参し、治療・処方投薬を行う。
  • 相談等を行うため、保健センターの一角を提供して頂く。
  • 診療は基本的に訪問診療とする。

精神科離島診療

沖縄県は島嶼県です。那覇からアクセスする周辺離島だけでも、慶良間諸島(渡嘉敷・阿嘉・座間味・慶留間)・南北大東島・粟国島・久米島など多数の島があります。これらの離島は、離島ゆえの様々な不自由さを抱えていますが、とりわけ医療については多くの未解決の課題を抱えています。各島々には診療所があり島民の健康を支えていますが、診療所での対応困難な場合、患者さまは、島を出て別の医療機関を受診しなければなりません。

島外への受診は、時間的にも経済的にも患者さまや家族の負担が大きく、必要性は感じながらも経済的な事情で専門的医療を受けられないケースも相当数見受けられるのが現状です。

オリブ山病院精神科ではそのような状況を少しでも改善し、島から出られない患者さまに寄与したいという思いがありました。2010年5月、第1回目の精神科離島診療を始めています。現在では、座間味島・南大東島・北大東島の3島へ毎月1回、医師とコメディカルを派遣し、診療と相談にあたっています。始めた頃、相談件数は少なかったですが、継続して行くうち徐々に相談件数は増えています。

当院の巡回診療があることで、今まで長期間未治療であった統合失調症の方が、医療につながり、状態の改善や生活機能の改善につながったというケースもあります。また、入院治療が必要な患者さまの場合、当院へ入院していただき、回復後、島に戻ってからも巡回診療を受けているケースもあります。このように、診療を始めたことで必要な医療を受けられたケースが増えてきており、当院へは、患者さまやご家族、関係機関からも感謝の声が届いています。

離島往診のエピソードとして「家の中は暑いから、家の前の木の下で往診してください」と話した方もいます。また、往診のため帰りの船に乗り損ねてしまい、小型船で高速船を追いかけた事もあります。住民とのふれあいは、往診だけでなく楽しい経験をいっぱいしました。

これからも、離島診療を当院の重要な業務のひとつと位置付けて継続し、離島住民の皆さんの健康に寄与していく所存です。

離島診療の様子

座間味島


●座間味会議 2012年

●2018年村職員メンタルヘルス講習会

北大東島


●2012年 北大東診療所医師・オリブ山巡

●2012年 北大東訪問診療

南大東島


●巡回診療医師と看護師 2012年

●南大東会議 2012年

●保健センターの皆さんと巡回診療
2012年

●2012年 南大東診療所医師・オリブ山巡回診療担当医師・保健師・看護師・民生課職員

●村長室にて(副村長・巡回診療医師・担当相談員