担当医師のご紹介
児童思春期外来について簡単にご説明いたします。
子どもは成長の途上にあり、おとなに向かって成長の道を歩んでいます。その歩みの中で子どもは色々な困難にであいます。おとなが人生の道筋で様々な困難にであうように。
子どもたちは、自身の力や家族やまわりのおとなたちの支えによって、そうした困難を乗りこえていきます。乗りこえられた困難は成長の糧になります。しかし、ときによってはつまずくことも起きます。困難が大き過ぎて、その子の力に余る場合、家族やまわりもどう支えてよいかわからない場合、力を尽くしてもうまく支えきれない場合があるからです。また、成長の道を歩む脚力や歩調には、その子その子の持ち前の個性があって、それにあわない歩み方が大きな困難を生んでいるケースもあります。
こうした結果、困難がこじれてしまうこと、それが様々な心身の症状となって現れること、まわりとの人間関係がうまくいかなること等々の問題が生じ、こうなれば子どもにとって困難は、成長の糧ではなく、成長の妨げとなるリスクがでてきます。
児童思春期外来は、そうした子どもたちやご家族やまわりの方々の相談にあずかり、困難や問題への手立てをともに考えていくところです。そこで大切なのは、その子どもがどんな困難にぶつかり、どんな問題が生まれているかを、その子その子に応じて個別的に手探りしていくことで、かならずしも医学的な病名や障がい名を当てはめることではありません。実際にも、成長さなかにありパーソナリティが形成されつつある途中の児童思春期は、教科書やネットどおりの一般化(抽象化)された「診断」にピッタリおさまらないほうが多いのです。シンプルに診断はこれこれだからこうすれば、というふうにはいきません。
成長の歩みは、子どもにとって手探りの歩みです。そこがだいじで、決められたコースをただコースどおり歩むのでは成長できません。家族にも子育ては手探りだらけでしょう(育児書どおりにはいきません)。児童思春期外来の役割は、その手探りをバックアップすることかもしれません。これは診療にあずかる側にも手探りが必要なことを意味します。
診察日時
- 担当医師:滝川 一廣(児童精神科医)
※児童精神科医が休みになった場合は、診療はお休みとなります
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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午前 9:00 - 11:30 | ー | ー | ー | ー | (完全予約制) |
午後 1:30-4:00 | ー | ー | ー | ー | (完全予約制) |
診察領域
- 自閉スペクトラム症
- ADHD
- LD
- トゥレット症候群
- 吃音(症)
予約方法
初診の方
受付時間 9:00 〜 17:00
- 電話での予約:医療相談室にて問い合わせをしてください。
- 問診:当日、診察前に、約30分聞き取りします。
- 待合室待機:受診時に職員がお声かけいたします。
- 診察:概ね1時間程度(必要に応じて、後日、CT、MRI、脳波などの検査を行います)
- 次回の予約:受診後に、先生の方から、次回の日程と時間をお知らせします。
個室での待合室
※月初めには健康保険証のご提示をお願いいたします。
※他院からの紹介状をお持ちの場合は、受付時にご提示ください。
再診の方
- 総合受付窓口へお越しください。
- 待合室へは、看護師がご案内致します。
- 検査がある場合は、看護師が対応致します。